社員インタビュー INTERVIEW

選手の感覚に想いを馳せながら、純粋にものづくりを追求し続ける。

竹内 雄二
養老工場
用具製造部

ミズノテクニクス養老工場で木製バットの製造に携わる竹内雄二が担当するのは主にアメリカや韓国、台湾といった海外のプロ野球選手の木製バットの製造。その製造過程は、良いバットになる木かどうかを音で判断するなど、感覚を頼りに判断する工程が多いのが特徴です。

「良いバットの作り方は感覚で覚えていくのですが、バットを使用する選手も感覚やフィーリングを頼りにバットの善し悪しを判断します。時には、私たちが良いバットができたと思っても、選手から『自分には合わない』と返却されてしまうことも。『こうすれば良い』という絶対的な正解がないのは難しいですが、だからこそ大きなやりがいがあります」

バット職人として一生を掛けて追求したいと思うこと、それは「どうすれば選手の感覚に合ったバットが作れるのか」ということ。

「バット製造という技術面は上達していくと思いますが、どうすれば選手の感覚に合ったバットを作れるかは、一生を掛けても正解は見つからないかも。これこそ、バット作りの奥深さであり、醍醐味でもあります」

実は、竹内は本格的な野球経験がありません。

「野球経験の有無は関係ないと思っています。なぜなら、自分ではなく使用する選手が振りやすいか、握りやすいかの感覚を追求するのがこの仕事ですから。余分な経験や先入観がない分、バットを使用する選手の想いに寄り添いながら、純粋なものづくりとしてバット製造に取り組めていると思います」

チャレンジから学びを得て、最高のバットを探求する。

木製バット製造の仕事は試行錯誤の連続だ、と竹内。

「現場で徹底されるのが、自分でまず考えてやってみること。もちろん自分なりに考えて試行錯誤した結果は、上司や先輩に見てもらい意見やアドバイスをもらいます。思い切ってチャレンジできるのは、一緒に考えてくれる上司や先輩の存在があってこそ」

バット製造に取り組む際に意識しているのは、ていねいな仕事。その根底には、以前もらった先輩からのアドバイスがあります。

「先輩から『いつも選手の立場に立って考えなさい。自分が選手の立場でそのバットを受け取ったらどう思うかを考えなさい』と言われたのを覚えていて、どんなに忙しくても妥協せずていねいな仕事を意識しています」

選手の想いや感覚に寄り添いながら木と真摯に向き合う日々。目指すのは、選手と直接コミュニケーションしながらバットづくりを進められるクラフトマン。だからこそ、先輩の教えをしっかり吸収しながらも、今の時代、今の自分だからこそできるチャレンジを続けたいと言います。

「先輩と同じことを同じようにやっていては、先輩を超えられません。たとえチャレンジが失敗しても、その失敗はノウハウになります。チャレンジしないということは、バット製造の現場で人がものづくりをする意味がなくなることと同じ。先輩がやってないこと、できなかったことをできるよう挑戦し続け、最高のバット探求の道を歩み続けたいですね」