社員インタビュー INTERVIEW

一枚の革から作られたグラブで、お客さまのワクワク感を超えたい。

谷口 真一 / 早川 剛史
波賀工場
製造課

波賀工場で硬式野球用グラブの製造に携わる谷口真一と早川剛史は、同期入社の仲間でもあります。

「二人とも主にオーダーグラブの製造に携わっています。時にはプロ野球選手のグラブづくりをサポートすることも」と谷口。グラブの材料となるのは、一頭の牛から作られた1枚の大きな革。革の状態や性質は1枚ごとに異なり、状態の違いを手触りで判断することが求められます。早川の言葉によると、その革の状態を知ることが良いグラブを作る上では必須の能力であることがわかります。

「革の伸び縮みや状態の違いを無視して、いつも同じような縫い方をしてはうまくいきません。革を見極め、その状態に合わせて力加減や革とミシンの角度などを微妙に変化させます。力加減ひとつで、製品にならない仕上がりになってしまうこともありますから」

まだまだグラブ作りの勉強は始まったばかりと語る二人。しかし、最近は自分の仕事に加えて『後輩に仕事を教える』役目も担います。谷口は自分の仕事を言葉で教える難しさに悪戦苦闘しています。

「どうしても『そこをシュッと』『グリグリっと』といった感覚的な表現になってしまう。しかも、人によって手の使い方も微妙に異なりますから、後輩にとって最適な動かし方を言葉でわかりやすく伝えるにはどうすれば良いか、いつも頭を悩ませています」

次の世代にすべてを渡せるように、技術だけじゃなく想いも受け継ぐ。

すべてがハンドメイドで作られる波賀工場の野球用グラブ。グラブ一つひとつに職人の技術が凝縮されており、二人は日々、その技術を自分のものとするべく鍛練を重ねています。早川もグラブ作りの技術追求に終わりはないと言います。

「でも終わりのないものを追求するのが楽しい。ただ、その技術をしっかりと受け継がないといけないという使命感もあります。もちろん上司や先輩には『何でも聞いてくれ』と言われていて、聞けば丁寧に教えてくれる。技術だけじゃなく想いも受け継げるよう、さらに上を目指したい」

谷口も未来の自分の姿をイメージしながら、さらに上を目指しています。

「いずれやって来る次の世代へ、この技術や想いを受け渡さなければならない。責任は重大だと認識しています。でも、楽しみながらその役目を果たしたい」

より良いグラブ作りと技術伝承という二つの役目を担う谷口と早川の二人。どちらもお互いの存在が支えになってきたと言います。常にお互いの存在を意識して支え合ってきたからこそ、目指す目標も同じなのかもしれません。二人とも、グラブ作りのスペシャリスト「マイスター」を目指しています。早川は、野球を始めた頃の自分の夢が異なる形で実現することを目指します。

「子どもの頃、プロ野球選手に憧れて野球を始めました。将来は、自分の手で作り上げたグラブをプロ野球選手に使っていただけるようになりたい。そして、自分が作ったグラブを使う選手を見て、子どもたちがプロ野球選手に憧れるようなことがあれば嬉しいです」

谷口も選手と二人三脚でグラブを作りあげていく職人を目指します。

「キャンプなどで選手とコミュニケーションを取りながら、その選手が最も使いやすいと感じるグラブを作り上げて提供できるようになりたい。まだまだ学ぶべきことは多いですが、早川と二人で最高のグラブ職人を目指します」