社員インタビュー INTERVIEW

目指すクラフトマンの心意気を学ぶべく、後輩指導やお客さまの心を探求し続ける。

川根 渉
山崎ランバード工場
製造課

縫製された甲皮材(アッパー)をラスト(足型)にフィットさせる工程、吊り込み。履き心地を決めるとされる工程を担当するのは、6年目の川根渉。現在はこの吊り込み工程担当と兼任で、野球のトッププロのシューズ製造も担当しています。

「吊り込み工程は、シューズ作りにおいて最も大切な工程だと思います。ラストというガイドがあるので簡単なように見えますが、いかにラストの形状にピッタリ沿った吊り込みを行えるかが技術の見せどころです」

川根はすでにシューズ製造における全工程を経験しており、野球のトッププロのシューズ製造も担当しています。

「選手が履きやすい、動きやすいと感じていただけるシューズを試行錯誤しながら製造しています。先輩から教わった作り方を踏襲し、さらに品質を上げるべく、自分なりに試行錯誤を重ねています。ですから、シューズを見れば、自分が作ったシューズかどうかなんとなく分かります。もちろんお客さまにはわからないほんのわずかな違いなのですが」

目下の目標は、クラフトマンの資格を取得することだと言います。

「クラフトマンになる資格は、シューズが作れるかどうかだけではありません。製造技術の高さは当然のこと、作業しながら製造現場全体を見渡せる広い視野や人材の教育、感覚的な言葉を作業に落とし込むコミュニケーション力など、多岐に渡る能力が必要です」

最高のシューズを製造する方法、その正解は、すべて現場にある。

シューズ製造の現場、山崎ランバード工場で働くスタッフの数は現在47名。全員が顔の見える関係なので、なんでも丁寧に教えてもらいました、と川根。

「私の先輩となると、年齢的には10歳ぐらい上の先輩になります。でも、話したり相談しやすい職場環境ですよ。いつも新しい工程を担当するたびに、先輩から丁寧に教えていただいてきました」

でも、この仕事は自分でやってみないと始まらないと言います。技術習得においては、先輩の作業を見た後、自分で失敗を重ねながら覚えていくことになります。失敗の中から不明点や確認したい点を自分で見つけ出し、質問や相談を先輩にぶつけて解決していきます。

「今では工場のシューズ製造工程をひと通り担当できるようになりました。6年でここまで来られたのは、先輩スタッフの方々のおかげです。それでもまだ経験したことがない加工や作業がたくさんある。ゴールはまだまだ先で、覚えることや教わることだらけです」

目下の目標は、クラフトマンの資格を取得することと、品質と生産効率のバランスを常に意識して製造すること。

「一つひとつの製品の品質をいかにして向上させるか、さらに生産数をいかにアップさせるか。品質と生産効率という相反する課題を両立して向上させるために、自分なりに考えながら試行錯誤を重ねていきたいと思っています」